やねうらおさん、ドワンゴ、将棋連盟に対して思うこと

一つ前のこの記事に先に目を通して頂けると有難いです。
http://d.hatena.ne.jp/hiraoka64/20140317/1395071887


やねうらおさんについて思うこと
やねうらおさん自身は否定していますが、私はやねうらおさんが棋力向上を認識していたことは間違いないと判断しています。
(↓のように訂正します。訂正日3月18日)
やねうらおさん自身は否定していますが、私はやねうらおさんが3月1日の時点で棋力向上を認識していたことは間違いないと判断しています。


・探索部がまるごと変わったのですから、指し手や棋力が変わることは当然で、
 3月1日にそれに入れ替えるのは明らかにルール違反です。
 今までの研究が無駄になることは簡単に予想出来ます。
・おそらく、やねうらおさんが短期間のうちにこれだけ大きな変更を加えて強くしたことは、
 ドワンゴも想定していなかった事と思います。
 技術的には本当にすごいのに、どうしてこんなことになってしまうのか。と本当に残念に思います。


ドワンゴに対して思うこと
ドワンゴが第1局の清々しい会見の後に今回の事件をPVで公表したのは最悪な方法だと思いました。
・注目を集めるのが目的で、その為の手段として電王戦のルールを破る必要があったと判断したのなら、まあこういう方法もあるかと一定の納得をしました。
 確かに大きな注目が集まっています。
・ただ、私はルール違反を認める事や、今回のような炎上商法は大嫌いです。


将棋連盟に対して思うこと
・佐藤六段からの指摘を受けた時点で、旧バージョンで戦うことを決めて公には何事も無かったこととすれば良かったのにと思います。
・佐藤六段の立場で、「(弱い方の)旧バージョンと戦いたい」とは言えないことが分からなかったのでしょうか。
 将棋連盟が毅然とルール違反を認めない態度を取らなかったのはなぜなのでしょう。
・所属棋士を守る気が全然無いのかなと思いました。
・(建前のルール上)ソフトの変更を禁止するのだから、将棋電王トーナメント終了時点でルールを定めているのが普通の対応で、
 24点法にすることを後から決めると、どうなるか分からなかったのでしょうか。
 そのせいでやねうらおさん以外の開発者まで24点法に対応したついでに他の部分も改良したのではないかとネットで言われています。
 私の聞いたところ、24点法への対応の為のプログラム修正自体、Ponanzaはやっていないとのことです。
 他のソフトについては未確認です。
 (ソフトを修正していない場合、27点法に基づいて動作します。27点法で宣言した場合は、立会人が判定することとなっているようです。)
 このような疑いを掛けられる事自体、開発者の皆さんにとっては不本意なことのはずで、ルールを電王トーナメント時に決めておいて欲しかったと思いました。
・真剣勝負が売り物の将棋連盟にとって、ルールを決めること、守ることがどれだけ重大なことか、もう少し考えた方が良いと思います。